カフを上げろ!(張慶二郎/コミックBEAN) 5話 最終話と全話を含むあらすじやネタバレを紹介します!
5話 あらすじ
いつも一人でいて『陰キャ』だと言われる大学生の高山は、深夜ラジオにメールを送り、それを読まれる事が唯一の楽しみだった。
そんな高山が、サブの放送作家にスカウトされるという夢にも思わない事が起きますが、入ったものの思い通りにいかなくて悩んでいた。
見かねた人気放送作家の神代が、親身になって相談に乗ってくれますが、高山の前に様々な問題がふりかかってくる。
5話(全話含む) ネタバレと感想
ラジオは学生時代によく聴いていましたが、リスナーからのメールで、よく聞く名前はあった様に思います。
たくさんメールは届いていると思いますが、その中で一度だけではなく、何度も選ばれるなんて本当にすごい事ですね!
ラジオ出演者の出待ちに行き、ラジオネームを言った瞬間みんなが高山の事を知っていて、現実の陰キャな高山とラジオを通しての有名人の高山のギャップの差が凄いと思いました。
そして高山は、まさかのサブ放送作家にスカウトされて浮かれてしまいますが、早速現実を突きつけられてしまいます。
テレビやラジオ等、限えられた時間の中で人に動いてもらう仕事は、フォローする事も多くて忙しそうですよね。
雑用ばかりの中で、どうやって本来の自分がしたい事を自発的に発言出来るのか、積極的に仕事を取りに行ける様な人ではないと務まらないと思いました。
そしてせっかく企画を考えても、企画が通らないだけではなく、傷付く一言まで付け加られていて、私だったら自分自身を否定された様で、中々立ち直れないと思います。
そんな時に人気放送作家の神代と話す機会がありましたが、自分が目指している職業で成功している人の言葉は、的確で本当にタメになりますね。
放送作家は出演者の良さを存分に引き出せる様な企画を一から考えていきますが、出演者をよく知ることから始めていき、成功しても放送作家が目立つ事は少なく、大変な仕事だと思いました。
他人に興味がなく、コミュ力もなく、アイデアを出す事が苦手な私には出来ない仕事で、本当に尊敬します。
そして神代の同期で昔、その仕事が好きで才能があっても、コミュ力がない為に辞める事になった人がいましたが、私も好きだった仕事をしていて、自分が納得のいく様な語学力がなく、精神的に追い詰められて仕事を辞めてしまった経験があるので、この同期にとても共感しました。
神代の話を聞き、自分を変えようとした高山に、チャンスが訪れます。
しかしそれは過去に問題があり、少し危なげな芸人が出演するラジオなんて、誰もやりたがらない物でした。
高山は初めてメインでの担当でしたが、出演者の鉛弾との信頼関係も築けないまま、納得のいく企画が出来たわけでもなく不安ですよね。
面白い物を意識すればする程、それにとらわれてしまって悪循環のループにハマってしまいます。
しかし高山は、それに埋もれて行くわけではなく、今の自分に何が必要なのかを考えて行動が出来たので、前とは別人なほど変わったなと思いました。
鉛弾とも信頼関係が築き始めた時に、何と鉛弾メンバーのカズが音信不通になったあげく、酔った状態で現れます。
素の状態でも危ないキャラなのに、酔った状態だなんて何をするか分からずヒヤヒヤしますね。
そして案の定問題発言をしてしまうカズですが、それを聞いた高山が耐えきれずに反論します。
好きな事を侮辱されるのは一番辛い事ですよね。
しかし高山の話で、どれだけラジオが高山にとって大事なものなのかが知れ、そのラジオを聴いていたリスナーは、更に同じ境遇の高山の気持ちに共感したと思います。
前代未聞のこの状況で、ラジオの打ち切りがあってもおかしくありませんが、高山の言葉がなければそうなっていたと思います。
普通は、そんな放送事故同然の事が起これば一時放送を止めますが、そんな状態でも流そうと決断した、高山の判断は間違っていなかったですね。
SNSでも話題になり、以前の様に自信がなく楽しい事など何も生まれなさそうな雰囲気ではなく、本来のラジオが好きな高山らしく、楽しそうに仕事をしていて良かったです。
自分の判断で、物事が良いようにも悪いようにも流れて行くので、本当に自分次第ですよね。
私も今までたくさん後悔する事もありましたが、これからの人生、後悔しない生き方を選択したいです。