国民ボタン(鈴木大四郎/楠風夏•コミックBEAN) 5話 最新話と全話を含むあらすじやネタバレを紹介します!
5話 あらすじ
悪魔ボタンがやってきて1ヶ月、佐藤にも決断の日がきた。
果たして日本国民の運命とは…。
5話(全話含む) ネタバレと感想
悪魔が持ってきたボタンに最初は疑っていましたが、まさか世界が騒ぎ出す事態になるとは思わなかったですね。
何度捨てても悪魔ボタンはまた戻ってきてしまうので、逃げられない状況です。
各国に一人が任命をされ、1ヶ月の間に二つのどちらかのボタンを押さなければなりませんが、間違った方を選択し、国民の全員の命を落としたという国もあり、恐怖しかありませんよね。
どうして佐藤が任命されたのかは分かりせんが、とても責任重大で自分はそんな決断は出来ないと思いました。
自分以外にも、悪魔ボタンを知っている人がいないかとSNSにあげた佐藤ですが、それによりネットで佐藤の特定をされてしまいます。
ネットの特定班の力は、警察も顔負けだと思っていますが、佐藤の個人情報や家族の事も出ていて、少しやりすぎですよね…。
現実社会でもよく起こっている事で、たまに間違った人の情報が拡散されているので本当に怖い事だと思います。
誰なのか気になる気持ちは分かりますが、最近は異常だなと思う事も多いです。
ボタンのどちらを押すかの国民投票まで行われましたが、結局は佐藤の判断という結果になり、悪魔にはそう簡単に逆らえないですね。
国民投票の結果をみて、背筋がゾッとしました。
佐藤や佐藤の家族は中傷の的になっていて、政府から保護されますが、全て悪魔が勝手に決めた事なのに、佐藤達がとても可哀想です。
しかしそんな局面に立たされて、佐藤は家族の存在のありがたさが分かりました。
この騒動が始まって、唯一の良かった所ですよね。
そして佐藤の決断の当日ですが、一睡も出来なくて震えていてしまう気持ちはとても分かります。
観客席では国民が好き勝手言っていますね。
かと言えば、みんなで佐藤を励まし始め、日本人の同調圧力には驚きます。
昨今の日本を見ているかの様に思いますが、やはり人はパニックになると、誰かを責めずには居られなくなるんだと痛感しました。
そして佐藤がボタンを選びましたが…。
ドキドキの瞬間でしたが、これで佐藤も、重圧から逃れられると思うと良かったです!ホッとしました。
しかしそこでも観客席にいる人達は、今まで非国民と佐藤を罵っていたにもかかわらず、成功すると称え始めています。
人は本当に勝手な生き物だと思いました。
一人の人を追い込んで、その人の人生を安易に変えてしまうことが出来ますよね。
悪魔よりも、生きている人間の怖さを思い知りました。
佐藤のおかげで日本中がお祭り騒ぎになっていますが、そんな時に悪魔がまた佐藤の家にやってきます。
そして目の前には、政府が管理しているはずの悪魔ボタンが…。
佐藤は生きている限り、悪魔ボタンと共にまた人間の汚い部分を見なければならないとなると絶望的ですね。
自分の言動で傷付く人もいる、そして自分の何気ない行動で人を追い込んでいるかもしれない。
そして自分の信念をしっかりもち、自分を失わない様にしなければならない。
私もこれからの生き方を考えさせられました。